公的年金シミュレーター
現在、厚生労働省のHPでは「公的年金シミュレーター使い方ホームページ(試験運用中)」とあり、スマホやタブレットやPCで、これまでのねんきんネットよりも更に身近で簡易に、将来の年金額を試算できるようなシステムが開発され、アップされています。
https://www.mhlw.go.jp/stf/kouteki_nenkin_simulator.html
試験運用中とあるように、今後利用者の意見を参考に改良されていくとのこと。
ID・パスワードは不要
何歳~何歳は学生で、何歳~何歳は年収〇万円の会社員で、何歳~何歳は配偶者の扶養など
前提条件をご自分で入力することで、お手軽簡単に試算できます。
または2022年4月以降に送られた年金定期便に記載の2次元コードを読み込み、生年月日を入力することでも試算できるようです。
また給与が上がったり、60歳以降も働いたり、年金受給を70歳まで繰り下げたりと条件を追加入力して、それによる変化をグラフで確認できるようになっています。
CSV形式で試算結果の出力も可能です。
さらに本格的に実施される頃には、税等の概算(所得税・介護保険料・国民健康保険料・個人住民税)も可能とのこと。
あまりにお手軽過ぎて個人情報が気になるところかと思いますが、入力した情報はその場限りで消去されるので心配ないとのこと。
(定期便の2次元コードで読み取る年金記録には、個人情報に結び付かないよう生年月日情報は含まれておらず、そのため別途その場で生年月日を入力するそうです)
これから年金制度に加入する若い方々から幅広い世代に向けて
あくまでも一定の条件に基づいた簡易な概算ではありますが、人生のステージ毎にライフスタイルに応じて、受け取る年金を大まかにイメージすることができ、年金をもっと身近に感じてもらえるというメリットはありそうです。
また厚生労働省は年金額計算に関する情報を民間企業に公開したとのこと、今後は民間企業を通して公的年金の試算が可能になるようで、例えば家計アプリなどで年金額の計算までできるようになりそうです。
(試算できるのは一般的な老齢年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)の概算のみであり、特別支給の老齢厚生年金、加給年金・振替加算・障害年金、遺族年金などには対応していません)