『死なないノウハウ』について

こんにちは♪京都の女性社労士、年金相談オフィスKAJUの木村です。
今日は、最近読んだ本をご紹介致します。
『死なないノウハウ』(光文社出版)作家・反貧困ネットワーク世話人等の活動家である雨宮処凛(あまみやかりん)さんの書です。
推定される日本の世帯構成~今現在そしてこの先~
まずは前提の確認から。2020年の国勢調査によると、日本の世帯構成は、今や単身世帯が38.1%。
世帯構成の推移と見通し
https://www.mhlw.go.jp/content/12600000/001334405.pdf
リンクのグラフで一目瞭然、今後も2050年までに単身世帯・高齢者単身世帯は増加、逆に夫婦と子供=「家族」は減少の一途。将来的には誰もが単身になる可能性があり、寒々しい気持ちになります。
アラフィフで独り身の著者、雨宮さんの将来の年金見込み額は月4万円。暗澹たる思いになるも、そんな漠然とした不安を解消すべく、自身のこれまでの活動で得た知識~たとえ病気になっても、仕事が無くなっても、役所に追い返されようとビクともしない!生きるための情報~「死なないノウハウ」を多くの人に伝授したいと、書き記された一冊です。
『メニューを見せてくれないレストラン』
本書の中で私の業務としても、頷くところが2点ありました。
1点目。私も社労士として、多くの方と、ご病気、失業、経済的な不安、老後の年金・・そのようなお話をしますが、「障害年金」はもちろんのこと、「傷病手当金」(私傷病で支給される、健康保険の所得補償の給付)でさえ知らずに、2年以上の時効を経過しているご本人・ご家族に日々出会います。
困った状況に陥った時、日本には様々な社会保障制度がありますが、ご存じない方は多く、本の言葉を借りるとそれはまるで「メニューを見せてくれないレストラン」。メニューを間違えず正確に、正しい窓口で注文できた人だけに、料理=制度利用が提供されるシステムだと。
社会保険・労働保険・税制・福祉制度・・一切義務教育で学ばずに、それにも拘らず社会に出れば、「義務」的なことは知っていて当然とばかりに適用され、「権利」については(知らずに)行使しない(できない)のは個人の問題と切り捨てられる・・これは私がお客様とお話する中で、いつも痛感するところです。
『専門家は自分の専門分野しか知らない』
2点目は、「専門家は自分の専門分野しか知らない」ということ。本書の中でも『福祉職の人は福祉に詳しくても、法律や税金についてはわからない。一方弁護士や司法書士は福祉や社会保障制度のことをあまり知らない。行政の人は、自分の窓口のことはわかっても、違う分野のことは知らない』
お客様の中にも「そんな制度があるなら、病院や医師、担当者は何故今まで教えてくれなかったのか」といったような憤り・諦めを感じる方が。一言で言うと非情ですが、その方々の仕事(専門分野)ではないから、ということに尽きます。
また誤った情報を信じる方もおられ、「〇〇で確認した、〇○が教えてくれた」そこは専門の窓口ではなくても、その方の専門業務ではなくても(多くは良かれと思って)その認識の範囲で、教えて下さる。結果残念ながら、判断を誤ってデメリットを被ってしまうことも、起こり得ます。
この様なことを防ぐとしたら、出来る限り正しい情報、正しい窓口に繋がること、セカンドオピニオン、サードオピニオンで確認して頂くこと、しかないかと。
人生のお守り
本当にこの世の中を生きていくことは、並大抵のことではありません。
『人生の荒波の中で「死なない」ためのサバイバル術』
本書で紹介される制度の多くは、究極に困った状況でないと利用できないかもしれませんが、こんな制度があると知るだけで、今後の人生のお守りになるのではないでしょうか。
~障害年金、老齢年金、遺族年金についてご相談を承っております~