令和7年度年金額
こんにちは♪京都の女性社労士、年金相談オフィスKAJUの木村です。
令和7年度年金額改定について、厚生労働省より1月24日プレスリリースされています。
https://www.mhlw.go.jp/content/12502000/001383981.pdf
今年度は前年度から、1.9%の引上げ(増額)です。
新規裁定者 既裁定者
年金額は毎年、賃金と物価に連動して複雑な条件に基づいた計算がなされます。
新規裁定者(=S31.4.2以後生まれの人)と、既裁定者(=S31.4.1以前生まれの人)で法律条文上の扱いが異なります。これに基づき、昨年に引き続き年金額が2通り設定されております。
(以下主に障害年金中心に記載致します)
令和7年度新規裁定者の年金額(障害基礎年金2級=老齢基礎年金満額)
種類 | 年金額 |
障害基礎年金1級 | 1,039,600(2級の1.25倍) |
障害基礎年金2級
=老齢基礎年金額満額 |
831,700 |
障害厚生年金3級
(最低保証額) |
623,800 |
障害手当金(一時金)
(最低保証額) |
1,247,600 |
障害基礎年金の子加算(2人まで各々) | 239,300 |
障害基礎年金の子加算(3人目から) | 79,800 |
障害厚生年金の
配偶者加算 |
239,300 |
障害年金生活者
支援給付金(1級) |
81,750 |
・障害年金生活者
支援給付金(2級) ・遺族年金生活者 支援給付金 ・老齢年金生活者 支援給付金 |
65,400
(老齢は記録に応じて計算されます) |
種類 | 年金額 |
障害基礎年金1級 | 1,036,600(2級の1.25倍) |
障害基礎年金2級
=老齢基礎年金額満額 |
829,300 |
障害厚生年金3級
(最低保証額) |
622,000 |
障害手当金(一時金)
(最低保証額) |
1,244,000 |
障害基礎年金の子の加算は、新規裁定者の表と同額です。年金生活者支援給付金も同額です。
障害厚生年金1・2級に加算される配偶者加算も同額です。
令和7年度の年金額は4月分から反映され、その実際の入金日は6月13日(金)です。
毎年6月は今年度のお知らせとして、年金額改定通知書/年金振込通知書が届きます。
今年度の年金額改定の仕組みを端的に申し上げると、
物価変動率は2.7% 名目手取り賃金変動率2.3%
物価より賃金の伸びが下回っているので、その場合賃金の2.3%を採用、
そこに年金の上昇を抑制するマクロ経済スライド0.4%適用
→2.3%-0.4%=1.9% よって年金は1.9%増
年金額の改定率1.9%に対して、物価の変動率は2.7%
昨年に続いて年金額額面は上がるものの、やはり実質的な価値は目減りしています。
インフレを実感し、スーパーマーケットでのお買い物の際に、躊躇することが本当に増えました。
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