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27年前の事故の後遺症

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ご相談者は19歳の時の交通事故が原因で、その27年後の今回ご依頼を受けて「てんかん・高次脳機能障害」で障害年金を申請、2級認定されました。
事故で頭部に大変なダメージを負い、事故当初から後遺症によるてんかん発作はありましたが、それ以外の影響があるとは思いもよらず。
長らくの間、常に仕事や日常生活がご本人には「なぜか」うまくいかずにご苦労してこられたのですが、
つい2年前てんかん発作で救急搬送されたことをきっかけに、これまでの不可思議な状況を医療機関に相談してはじめて「高次脳機能障害」と診断されます。
これによって、これまでなぜこんなにも人生全てがハードモードだったか、やっと答えを得られました。

当時のカルテは破棄

本来なら当初から障害年金を受けられる可能性がある方ですが、事故当時の病院に数年は通院するも若さゆえか、小さな発作の起きることがいつしか日常になり、通院は途絶えました。
事故から20年以上経過し、ここ何年かてんかん発作で救急搬送されることがあり、
いま現在また事故当初の病院に継続受診するも、当時のカルテは破棄されており、カルテ上は初診の証明さえできなくなっておりましたが、
幸い当時ご本人様が取得した非常に簡易な記載の診断書が残っておりましたので、初診を証明する決定的な材料になりました。

高次脳機能障害と診断されても、ご本人の日常生活の困難さは医師にも中々理解して頂けず、相談しても「無理だよ」と言われる中、
障害年金申請の依頼を受け、こちらで日常生活の困りごとを丹念に聴取し、医師に向けて診断書を依頼する資料を作成しました。
出来上がった診断書にも、明らかにご本人の実情を反映していない内容について、病院にご連絡し折衝の上修正して頂いた結果、今回の認定につなげることが出来ました。

「見えない障害」

「高次脳機能障害」について、ご本人様が複数の医師に相談し精査した結果診断されたものですが、その症状は「見えない障害」と言われるように、長年上手くいかない日常に誰も疑問を持たず、診断されずに過ぎてしまった可能性もあります。
実際に診断されてもご本人の日常生活の困りごとは、医師には本当には伝わっておりませんでした。障害年金申請にあたって諦めきれず、社労士にご相談・ご依頼頂いたこと、
またご依頼頂いたとしても、何十年前の初診の証明について、今回のようにいつも上手くいくとは限りません。
障害が確かにあるとしても、いくつもの偶然を手繰り寄せ、やっと実を結んだ結果でした。


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